食育 ~しょくいく~
こだわりの自園給食
当園の管理栄養士によるオリジナルの献立
R5年度より認定こども園に移行し、改修工事によって園内に給食室ができました。また当園の給食は正規雇用の管理栄養士によるオリジナルの献立で給食を提供しております。子ども達が食へ興味を持ってもらえるように色合いにこだわり、栄養価の調整をし、何より美味しい給食が食べられるようにと栄養士が熱い思いを持って献立を作っています。
より美味しく温かい給食が食べられるように
自園給食によって何より変わったことはできたてで温かく美味しい給食が食べられるようになったことです。幼稚園では残食は減り、お魚料理もほとんど残食がゼロです!保護者の方からも自園給食になってから、家に帰ってから子どもが給食の話をすることが増えましたとの声もお聞きしています!「今日の給食美味しかった!明日は何かな…?」とお話しているそうです。
保護者の方には年に1度、給食体験会を実施し、子ども達が普段どんな給食を食べているのか?どんな量をとっているのか?どんな思いを持って子ども達に食を提供しているのか?等保護者の皆様へお伝えさせて頂いております。
自園給食になって変わったこと
食育に力をより入れられるなりました。
ちよの幼稚園では自園給食に変わる前より、子ども達と食の三大栄養素について子ども達とお話していました。食べ物は「体の中を綺麗にしてくれるお掃除マン(野菜・果物など)」「体のエネルギーになるガソリンマン(炭水化物)」「血や筋肉・骨を作る筋肉マン(たんぱく質)」に分けることが出来、バランス良く食べることが大切なんだよ!とお話します。
栄養士もその教育に共感し、毎日の献立表も子ども達が栄養について考えらるように見える化し、給食室の前に貼りだしています。子ども達は苦手な野菜も「体の中を綺麗にするために頑張って食べてみる!」と食への意識も変わっています。
配膳に工夫ができるように…
これまでは外部注文のお弁当給食で決められた量がお弁当箱に入っており、それを子ども達に配膳していました。給食が好きな子もいれば、苦手な子もいます。苦手な子へはお弁当から食べれる量に減らし、量を調整していました。それが自園給食になり、担任の先生達が量を調整し、その子が食べられる量に調整し配膳できるようになりました。食べる量は変わりませんが、減らされた量を食べるのと、食べられる量に調整されたものを食べるのでは子ども達の感じ方が変わります。
前者は給食への苦手意識が生まれるかもしれませんが、後者は食べられたことへの達成感が生まれ、それが自信に変わります。配膳の方法1つでこんなことにも変化が生まれました。
また配膳のマナーも皿が分けられたことで学ぶことが出来るようになりました。汁物は右手前、左手前にはご飯、おかずは奥に置くなどきちんとした配膳を伝えることが出来ています。
ご飯を作ってくれる人の顔が見えるということ…
当園の給食室を設計するする段階で給食を作る人の顔が見えるように…、そして作っている様子が見えるようにという思いで、設計士の方に強くお願いし、給食室の窓を大きくし、覗き窓も作って頂きました。
お昼前になると園内に給食の良い匂いが広がるので、子ども達は給食を作っている様子を見に行くことが出来、給食先生への憧れの気持ちを持っています。「大きくなったら、給食先生のようになりたい!」という子が出てくるほどに…!
また毎日、お昼過ぎになると職員室に聞こえるほど大きな声で「美味しかったよー」「作ってくださってありがとうございました!」「全部食べたよー」と給食先生に伝えています。こうやって美味しい給食を作ってくれた人の姿が見え、感謝を伝えれる距離にその方々がいるということがこれほどに良いことなんだと自園給食になり感じるようになりました。
栽培活動
当園の園庭には田んぼ、畑、プランターがあり、そこでお米や枝豆、四角豆、大根、いちご、スイカ、きゅうり、ナス、プチトマトなどを栽培計画を立て、各学年が育てやすい作物、興味のある栽培物を選んで栽培しています。
育てている課程で水やりや、作物を食べようとする鳥や虫への対策など苦労が沢山ありますが、それらを乗り越え無事できたものは子ども達にとってはかけがえのないものです。収穫したものを素材の味をそのまま味わえるようにしてもらったり、味のバリエーションを楽しめるように味を変えたりと給食先生にお願いし、収穫の喜びを更に感じることが出来るようにもしています。
「トマト苦手だったけど食べられたよ!」「めっちゃ美味しかったー」など自分達で作ったものを食べている姿を見るといつも以上に輝いて見えることと、食物を育てることの大変さを体験し、食べることへの感謝も感じることができるので栽培活動を大切にしています。